記事 · エチオピア 2026-07-05

エチオピア・イルガチェフェの風味を知る

産地の環境と精製方法が、カップの味にどう影響するか
上田 恵美
オーナー・焙煎士
2026-07-05
カフェの内装、テーブルと椅子が並ぶコーヒーショップの店内

エチオピア・イルガチェフェは、スペシャルティコーヒーの世界でよく名前が挙がる産地です。でも「なぜイルガチェフェなのか」を説明できる人は意外と少ない。標高、精製方法、乾燥の仕方、それぞれが味に影響しています。Dusk Lab Blend でも開業当初から仕入れ続けている豆で、上田 恵美が農園を訪ねたのもこの産地が最初でした。

標高が高いと、なぜ酸味が出るのか

イルガチェフェは標高1,700〜2,200mの高地に位置しています。標高が高いと気温が低く、コーヒーチェリーがゆっくりと成熟します。成熟に時間がかかるほど、果実の糖分と有機酸が豊かになります。これが、イルガチェフェの豆に特徴的な明るい酸味とフルーティな香りの理由です。

低地で育った豆は成熟が早く、酸味よりも苦みやアーシーな風味が出やすい傾向があります。産地の標高を知るだけで、カップに何を期待するかの見当がつきます。

ナチュラルとウォッシュド、何が違うのか

精製方法は大きく2つに分かれます。ナチュラル(乾燥式)はチェリーのまま天日で乾燥させる方法で、果肉の糖分が豆に染み込みます。結果として、ベリー系の甘い香りと、少しワインのような複雑さが出ます。

ウォッシュド(水洗式)は果肉を取り除いてから乾燥させます。豆本来のクリーンな風味が出やすく、酸味がより明確に感じられます。同じイルガチェフェの豆でも、精製方法が違うと全く別の印象になることがあります。Dusk Lab Blend では、季節のブレンドにナチュラルを少量加えることで、ウォッシュドだけでは出ない甘みを補っています。

家でイルガチェフェを淹れるときのポイント

イルガチェフェは浅めから中程度の焙煎で飲むのが、風味の特徴を一番感じやすい方法です。深く焙煎すると酸味が飛び、産地の個性が薄れてしまいます。

湯温は88〜91℃が目安です。高すぎると酸味が鋭くなりすぎ、低すぎると甘みが出にくくなります。蒸らしは30秒ほど取り、ゆっくり3回に分けて注ぐと、フルーティな香りが引き出されやすくなります。

  • 焙煎度:浅煎り〜中煎り
  • 湯温:88〜91℃
  • 蒸らし:30秒
  • 注ぎ方:3回に分けてゆっくり
  • 挽き目:中細挽き(ハンドドリップ用)

イルガチェフェの豆は、Dusk Lab Blend の店頭で100g ¥850から販売しています。購入時に挽き方や抽出の相談に乗りますので、気軽に声をかけてください。

#エチオピア#イルガチェフェ#産地#精製方法

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